結果はその中の1つでしかない。

父親が理想の男性像なんです。
強くて、優しくて、非の打ち所がない。
自分にとっては完璧な人間で、
それを超えたいなって思うし、
超えられないかなとも思う。
そんな父親の影響でずっと剣道をやっていたのですが、
車いすフェンシングに移行してからも、
剣で語り合う、剣で交流する感覚があるんです。
“無名だけど実は金メダリスト” “メダリストじゃないけど有名な選手”
世界に出ていくとこういう選手がいますが、
僕は、どちらも違うんじゃないかと思っています。
その競技を見たい、応援したい、という人間性も含めて競技者なので、
金メダルで得た発言力が世の中へ及ぼす影響まで考えることができて、
はじめて応援してもらえるような選手になるんじゃないかと。
競技者である前に、まず社会人として自分の人間力を磨き、
成長していきたいという気持ちはすごくありますね。