壁を超え続けること。

自分なりに持っていたプライドは、
世界トップの選手にズタズタにされました。
5,000メートルのトラック種目は13周するんですけど、
2周も差をつけられましたからね。
3年前のあの悔しさはずっと忘れられません。
僕は体も大きくないし、競技経験も浅い。スタミナ以外に秀でたものがない。
人より練習して、どうすれば勝てるのか? を考え抜いて
ベストを狙い続けるしかないんです。そういうのは全然平気なんです。
競技を続けていれば壁がないときなんてありませんから。
ベストの記録を出した瞬間に新しい目標タイム、
つまり、次に越えるべき壁が見えてくるようなイメージですよね。
コンマ何秒ずつでも、年数がかかっても、いいんです。
壁を超え続けることでやっとここまで来ることができた、と思えれば。
僕にはそれしかないですから。